朝ドラファンの皆さん、2025年秋の新作『ばけばけ』には、今まであまり見慣れない海外の俳優がメインキャストとして出演することから、気になっている方も多いのではないでしょうか。
今回の主人公松野トキの夫“ヘブン”役として選ばれたトミー・バストウさん。
この記事では、彼のプロフィール、これまでの出演作、バンド活動、本業としての顔、なぜ日本語が話せるのか、そして朝ドラでのヘブン役で期待される点までまとめました。
トミー・バストウのプロフィール

トミー・バストウ(Tommy Bastow)は、1991年8月26日生まれ、イギリスのサリー州エプソム出身。
身長は約185cm、髪は茶色、瞳は青色という外見の特徴があり、俳優としてだけでなくミュージシャンとしても活動しています。
2007年に結成されたロックバンド「FranKo」のリードボーカルとして音楽活動を開始。
俳優としては2008年公開の『ジョージアの日記/ゆーうつでキラキラな毎日』(原題 *“Angus, Thongs and Perfect Snogging”)でデイヴ役として映画デビューを果たしています。
人柄については、複数のインタビューで「学ぶ姿勢がある」「挑戦するタイプ」「文化の違いを受け入れたい」という発言が見られます。
特に日本語を使ってオーディションに応募したり、撮影準備や役作りのために日本語を朝から夜まで勉強したりというエピソードがあり、努力家であることがうかがえます。
トミー・バストウがヘブン役で出演!朝ドラ『ばけばけ』での役所
『ばけばけ』は、2025年秋からNHKで放送予定の連続テレビ小説(朝ドラ)。
舞台は明治時代の松江。
没落士族の家系で育ったヒロイン・松野トキ(モデルは小泉セツ)が主人公。
物語は、急速に西洋化や時代変化が進む中で、怪談話や旧来の日本の心を愛した人々がどう生きたか、また「言葉」「文化」「境遇」で埋もれてきた人々に焦点を当てていくドラマです。
トミー・バストウが演じる夫“ヘブン”役
トミー・バストウが演じる“ヘブン(Haven)”役は、ヒロイン・トキの夫。
モデルはラフカディオ・ハーン(小泉八雲)。
ラフカディオ・ハーンは万国博覧会に行った際に日本に興味を持ち、現島根県松江市で英語教師となりました。
その後、住み込みの女中である18歳年下のセツと結婚。
日本を愛したラフカディオ・ハーンをモデルとした作品を演じます。
役の見どころ
この役の見どころとしては、まず「外国人としての目線」が明治期の日本の中でどのように描かれるかという点。
文化の衝突、言語の壁、世間の偏見など、社会的な制約の中でどれだけ共感と理解を築けるかが、ドラマの重要なテーマになりそうです。
加えて、ヘブンのモデルである小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)は怪談や日本文化を愛し、日本文化の紹介者のような存在でもあったため、彼のキャラクターにもそうした文学的・文化的情緒が期待されます。
トミーさん自身、日本語が話せ、かつ過去に日本文化や現場での経験も意識していることから、この役を演じることで、視聴者に“リアル感”と“異文化理解”の橋渡しができる存在になる可能性が高いです。
トミー・バストウは日本語がなぜ上手い
トミー・バストウさんが日本語を話せる理由やそのレベルについては、複数の情報源から以下のように分かっています。
- 学習期間:10年ほど日本語の勉強を続けている
- 独学+実践:日本語を先生に教えてもらうような学習をしてきたほか、オーディション応募時も日本語で文面を送ったり、現場で日本人と日本語で会話する場面で実践的に使うよう努めている
- オーディションでの日本語活用:朝ドラ『ばけばけ』のヘブン役を得る過程でも、日本語で自己アピール・応募を行っている
- インタビューでの認識:本人も「自分では流暢だと思い込んでいたが、実際に日本人と話して現場で学びがある」と語っており、現地での日本語・日本文化の感覚をもっと磨きたい、という意欲がある
つまり、完全ネイティブというわけではないですが、長年の学習・実践・意欲によって、聞き取りや会話・役作り等の言語面でも“使える”日本語力を持っていると見てよいでしょう。

日本語は学ぶのは難しいと言われていますが、10年間勉強し続けた努力の賜物ですね♪
この点は、外国人俳優が日本語を話す作品でしばしば問題になる「発音・自然さ・現場での対応力」といった部分で、彼が比較的優れていることを示しており、『ばけばけ』での演技の説得力を高める要素となるはずです。
トミー・バストウの出演作まとめ

トミー・バストウの代表的なドラマ・映画作品をいくつか挙げ、その中でどんな役を演じたか・どの作品で日本の視聴者にも馴染みがある可能性が高いかを紹介します。
- ジョージアの日記/ゆーうつでキラキラな毎日 (2008年)
デイヴ役。英国でメジャーなティーン向け映画で、トミーの映画デビュー作の一つであり、若手時代の彼の演技を知る手がかりになります。 - Eシリーズ・ホラー映画『エクソシズム』 (2010年)
スペイン×アメリカ合作のホラー映画で「アレックス」役を演じています。ジャンルが全く異なる作品の経験が、芝居の幅を広げたものと思われます。 - ドラマ “The Cut”(BBC Switch)
グレッグ・クランボーン役。若者向けドラマシリーズで、テレビ演技の経験を積んでいます。 - EastEnders(BBCの長寿ドラマ)
セブ・パーカー役で出演。 - イギリス国内で広く知られたテレビシリーズへの参加が、彼の演技経験を強めています。
- Never Back Down: Revolt(2011年)
映画で格闘技を絡めたアクション要素のある作品でアスラン役を演じたこともあり、体の使い方や役どころの幅があることを示しています。 - The Window(日独合作テレビシリーズ, 2021年)
主人公の兄・キーラン役。海外との共同制作という点で国際性もあり、日本の視聴者が“海外ドラマ”として触れる機会があるかもしれません。 - SHOGUN 将軍(2024年)
特に注目される作品。ここでトミーは「マルティン・アルヴィト司祭」役を演じ、日本語も使用する場面があり、異文化・言語を交えた役どころを経験しています。この出演が、『ばけばけ』でのヘブン役に選ばれるきっかけのひとつとも言われています。

直近での話題作『SHOGUN将軍』に出演していますね。
これらの作品により、トミー・バストウは“若手時代の多様なジャンル経験”“国際的な制作への参加”“言語や文化を超えた表現力”という点でキャリアを積んできており、朝ドラのような時代ドラマ・文化・言語の交錯がある物語においても強みを発揮できる俳優と言えるでしょう。
トミー・バストウの本業は俳優とバンド
トミー・バストウは俳優としての顔だけでなく、ミュージシャンとして本業の一つを持っており、具体的には2007年にロックバンド「FranKo」を結成し、リードボーカルを務めています。
バンド「FranKo」は、イギリス国内を中心に活動を始め、その後タイ(MTVタイランドなど)でのツアーも含めてアジア圏でのプロモーション活動も行ったことがあります。
デビューEPのリリース、アルバム制作なども行っており、音楽シーンでものびしろを見せてきました。
例えば、ファーストアルバム「Vote FranKo」、その後セルフタイトルアルバムなどがあり、ツアー経験も複数。
俳優として演じる役柄が求める声の質、リズム感、表現力など、音楽経験が演技にも良い影響を及ぼしている、というインタビューでの言及もあります。
音楽活動は俳優活動を補完するものとして、また自身のアイデンティティの一部として大きな割合を占めています。
なお、バンド活動の地域としてはイギリスが中心ですが、アジアでの活動歴もあり、日本を含む東アジアでの知名度を高めていく可能性があります。
トミー・バストウまとめ
トミー・バストウはイギリス出身の俳優・ミュージシャンで、映画やドラマ、バンド活動を通じて国際的に活躍してきました。
日本語を約10年学び、文化理解にも積極的で、朝ドラ『ばけばけ』では主人公トキの夫“ヘブン”役に抜擢。
小泉八雲をモデルにした重要な役どころで、外国人の視点から明治期日本をどう描くかが注目されています。
演技力と語学力、そして異文化への感受性を兼ね備えた新鮮な存在として、多くの視聴者を魅了することでしょう。
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